不老不死の薬を求めて

「ブラックソーン王の御加減はどう?」

ブリタニア城の台所の片隅で、ペプタとクレイグは真剣な顔つきで話し込んでいた。

「サー・デュプレが王を救出されてから随分経つが……獄中生活が長ったのもあってね……まだいろいろとあるらしいと聞いているよ」

「強大な魔力を持つ陛下でも脱出できないようなところに幽閉されていらしたのだものね、仕方がないわ」

正式な発表こそまだないが、イルシェナーのミスタスを占拠していたビクター・ブラックソーンとボイドの軍勢はサー・デュプレ率いるブリタニア軍によってボイドの彼方へと追い返され、行方不明だったブラックソーン王はダンジョンの地下牢獄から救出されたとのことだった。しかし警備上の問題があるのか、ブラックソーン王の現在の健康状態とその所在は伏せられたままだった。
今では主のいない城の毒味役のペプタは消化薬のスペシャリストとして、現在の王城の毒味役クレイグの相談に乗っていたのだった。今現在二人は毎日特別な回復食を作り、秘密の配達人へと届けるという重大な使命を帯びていた。だがしかしその使命からは解放される様子はまだ見られないのであった。

「とにかく体力回復につとめていただかないと、消化が良くて滋養強壮に効果がある物がいいわよね?」

「そうなのだが、ボイドの力の影響となるとなかなかね……何か良いものがあるかだろうか?」

「ただの回復食なら定番品がいくらでもあるけれど、それでは効果が無いとなるとお手上げね」

「うむ、これ以上は私たちの知識だけでは限界があるかもしれない」

二人は王の毒味役、食べ物の味や品質、毒薬などについての高い知識はもちろんあるのだが、このような件は初めてだった。考えあぐねた末にぺプタが口を開いた。

「……貴族たちなら不老不死に興味がある方が多いから、私たち庶民では知らないような何か特効薬とかを知ってる方がいるかもしれないわ」

「不老不死?」

クレイグは少し呆れたような顔をしたがヘプタは構わず続けた。

「あら、意外と馬鹿にできないものよ?権力や財力を持った人間が最後に求める物は若さと永遠の命っていうのは定番なんだから」

「それはそうかもしれないが……貴族がそう簡単にその秘密を教えてくれるだろうか?」

「うーむ。」

「私に任せて!」

悩む二人の足元から、小さな声が聞こえてきた。それは小さなねずみが発した声だった。

「貴族の知り合いなら心当たりがあるわ!」

「シェリー?本当に?」

「大丈夫よ、きっと協力してくれるわ!」

シェリーはそう言うとかじっていたチーズを皿に置き、ムーンゲートへと走り去っていった。

日時:
9月21日(日)
21:00~ 出雲シャード
22:00~ 桜シャード

集合場所:ブリテイン市民広場
※ニュジェルムEMホールに現地へのゲートを設置いたします。

※当日2回目以降に実施のシャードは開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

◆ チャットチャンネルJapanEMevent(#無し)にお入りください。
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