ムーングロウより愛を込めて ~To Moonglow, with Love

「今の私に何ができるっていうの? 人々の足手まといになるくらいなら、このままひっそりと朽ちてしまいたいわ。」

ユーの森の奥のログハウスは居心地よく整えられ、テーブルの上に置かれたティーカップから立ち上る白く、細い湯気と優雅な香りは、今この瞬間にもブリタニアの九街ではタイタンとぎりぎりの攻防が繰り広げられていることなど、微塵も感じさせないのであった。

イアナは友人を気遣うように、テーブル越しにそっとミルクのピッチャーを差し出すと言った。

「絞りたての山羊のミルクよ。お砂糖もたっぷり入れてお飲みなさいな。」

マライアはピッチャーに手を伸ばして言った。

「いやあねえ。すっかり引きこもりで太っちゃうわ。」

二人は目を合わせてしばし笑い合った。少しの沈黙の後、イアナは口を開いた。

「ムーングロウは学問と魔法を司る九街の中でも重要な街よ。救護隊として活動する、情報収集してタイタンの動きを探る、作戦を練る、アバタールコンパニオンとしてできることは実戦以外にもたくさんあるわ。」

マライアは目を伏せたままだった。イアナは続けた。

「それに、ペナンブラゆかりの地でもあるわ。彼女はいつか、アバタールが、アバタールコンパニオンが、彼女を必要とするだろうと予言して眠りについたのよ。それがどこになるかはわからないけれど、彼女を探すためにはムーングロウが重要な手掛かりになることは間違いないわ。」

イアナの言葉を反芻するように、小さく二、三度頷いた後、マライアは椅子から立ち上がった。

「デュプレはどうしているかしら?」

イアナは答えて言った。

「大丈夫よ。私たちがいるところに、彼は帰って来るわ。」

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日時:
6月13日(土)
20:30~ 飛鳥シャード
21:15~ 大和シャード
22:00~ 桜シャード

集合場所:
ブリテイン市民広場
⇒ 当日は各シャードのニュジェルムEMホールより現地まで送迎ゲートを設置します。

当日2回目以降に実施のシャードは開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

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