11月末のある夜の事であった。
白いヒゲの老人は赤い衣に身を包み、彼の往年のパートナーであるトナカイの手綱を握ると空を目指してソリを発進させた。
「ご主人、今年は少々早いご出発ですね?」
「確かにな……だがXデーまであと1ヵ月じゃ。ソーサリアを回るのにこのペースでも間に合うのかどうか……?」
「年末進行というヤツですね?今年は土地も増えて大変ですもんね?ですがアナタももうお年ですしそろそろリタイアなさっては?」
トナカイがそう言うと、老人はニヤリと微笑んだ。
「ふふふ。まだまだ若いモンには負けんよ?それっ!もっとスピードを上げろ!」
「これ以上はスピード違反ですよ?無茶はしないほうが……」
「まだまだじゃあぁぁ!」
老人が叫んだ次の瞬間!
白い雪山の真上で、凍った空気を捕まえきれずスリップしたソリは大きく弧を描くと地上へと落下した。
ソリは大破こそ免れたものの、荷崩れを起こし雪に埋まってしまった。
哀れな老人とトナカイはしばらくの間、身動き1つできずにその場に転がるしかなかった。
「ううう……荷物が……」
「ご主人、大丈夫ですか!?」
「あ痛たた……ルドルフよ、怪我は無いか?」
「……しぃーっ!ご主人、誰か来ます」
「むむ?モンスターか?」
2人が気を失ったフリをしていると、月明かりの下、大きな黒い影が彼らの上を横切って行った。
やがて落ち着いた2人はゆっくりと身を起こすとソリの状態を確かめはじめた。
荷台のロープを締め直し、ソリに積もった雪を払った。
「……なんとかなりそうじゃな。しかしさっきのはなんじゃろう?」
「この辺りでは見た事がないモンスターでしたね」
「危険なやつかもしれぬ。先を急ごう」
「はい」
老人は再びソリを発進させた。
冬の夜空は彼らを吸い込むように包んでいった。
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日時: 11月28日(土)22時開始
集合場所:ブリテイン第1銀行前
※桜EMホールより、現地への直通ゲートを設置する予定です。
注意事項:
◆ イベントチャットチャンネルにお入りください。
チャンネル名は JapanEMevent(#なし)です。
◆ 当日は戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ なるべく貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
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◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!