その日の夕暮れトランメル、ミノック北にある酒場「The Barnacle」はいつも通りの賑わいを見せていた。
鉱山で働く鉱夫やこの街のあらゆる職人達(ときには乞食も!)が利用する気さくな酒場は熱気に溢れ、それぞれの客が仕事終わりの食事や酒の時間を寛いでいた。普段はトクノ島で過ごしている娘、幸はこの夏初めてブリタニアの両親のもとを訪れ、久しぶりの家族団らんを楽しんでいた。
「1人でここまで来るのは大変だったろう」久しぶりに会う父親は幸の頭をなでながら娘の労をねぎらった。
「やだなぁお父さん、幸、もう12才なのよ?移動魔法だって練習したし……そんなに子供じゃないよ!」
「ほほほ……しばらく見ない間に大きくなって。ところで長老様はお元気かしら?」
母親は以前より少しだけ大人びた顔の娘を目を細めて見つめていた。
「うん、おじいちゃんは相変わらずハゲてるよ!!お雪さんはさすがにちょっと夏バテしてるけど氷ヘビがいるから大丈夫!」
「私たちがこちらで出稼ぎしている間ずっとご面倒かけて……ありがたいわ」
「うん?おじいちゃんとお雪さんが言うにはね、「子供がいたほうがおじいちゃんのボケ防止になるから」良いんだって!」
「まあ!」
「しかし……お前ももう12才か、そろそろ将来のこととか考えているのかい?」
「ふぁ?ほほらひっへ」
鳥のローストにかぶりついている幸に父親は話を続けた。
「この前お母さんとも話していたんだけどね、私たちのように細工職人になる道もあるが……お前にも何か他にやりたい事とかあるのかなって?」
「ふだんあまり一緒にいられないけれど、もしお前の将来のために出来る事があればお母さんたちも応援したいわ」
年に数度、手紙のやり取りのみでほとんどトクノの家を空けている夫婦は一人娘の幸のことが心配でならないようだ。
「……*もぐもぐもぐもぐ*」
「今すぐにってわけじゃないが、そもそもお前はずっとトクノから出た事が無かっただろう?うちは、侍や忍者になる家柄でもないし……」
「そうねぇ」
「……細工職人は嫌いじゃないけれど、トクノにはもうまりおのじょーさんがいるし……うーん」
「細工も面白いぞ?まあでもいろんな職業を試してみるのもいいかもしれないな?」
「あら、だったらトクノに帰る前にニューヘイヴンに寄ってみたらいいんじゃない?色々な職業の先生がいるから丁度良いかも?」
「そうだな、そうしなさい。長老には私たちから連絡をしておくよ」
「うん、明日トクノに帰る前に行って見るね!なんだかちょっと楽しみ!」
「1人で大丈夫かい?」
「大丈夫だよ!困ったときは誰かに聞くから!」
=================================================
日時: 8月30日(土)22時開始
集合場所:ニューヘイヴン銀行前広場(六分儀座標:83o 13′S, 153o 4′E Trammel)
※二ジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置予定です。
ニジェルムEMホールへはブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。
◆ イベントチャンネル JapanEMevent(#無し) にお入りください。
◆ 当日は戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ 貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
- EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ ロールプレイ中はロールプレイキャラクターの周りを開けておいてくださいますよう、
お願いいたします。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
プレーヤーの皆さまのご協力をお願いいたします。