YewのYe Olde Wineryに勤めるRogan the Monkは最近市民からある相談を受けていた。
「ローガンさん、あのオークをなんとかしてくださいよ!」
「今日もまた怪我人が出てるんだ」
少し前、ユーのワイナリー横にあるブドウ畑に一匹のオークが現れ、あれよあれよと言う間に見張り小屋を建てて居ついてしまったのである。
困った市民たちがそのオークを追い出そうと小屋に行ってみると、どこからともなく矢が飛んできたと言う。
どうやらそのオークが仕掛けた罠らしい。
「それは…なかなか知的なオークですね」
「感心している場合じゃないですよ!そろそろ首長主催のワインの銘柄コンテストがあるとかなんとか!」
「ほほう、それは楽しみですね」
「美味いワインが飲み放題…おっと、そうじゃなくて!」
「よろしい。では私がそのオークと話し合ってみましょう」
「頼みますよ」
ローガンがブドウ畑に出向くと、赤い顔をしたオークが畑に横たわっていた。
傍らには空になったワイン瓶が転がっている。
どうやら酔って眠り込んでしまったらしい。
「やれやれ……」
ローガンが忍び足でオークに近づくと、眠っていると思ったオークの目がぱかっと開き大きな目玉が彼の方にぎょろりと向いた。
オークは地面に寝そべったまま言った。
「何しに来た、去れ」
その瞬間、どこからともなく矢が飛んできた。ローガンは素早い動きで手でそれを掴んだ。
「ちょっとお話、よろしいですか?」
「オマエは人間、オレの敵」
「まあそう言わずに……あなたの名前はなんと言うのです?」
「ナマエ?聞いてどうする?オマエはオレを追い出しに来たんだろう?」
「いいえ。でも名前を知らなければあなたの友達にはなれません」
二本目の矢が飛んできたが、ローガンはそれをひょいとかわした。
「む、変なやつだな」
「良く言われます」
ローガンが次々と放たれてきた矢を手で受け止めたので、オークは体を起こし、彼の方を向いた。
「オレはXagu。酒飲みザグだ」
「私はローガンです。ザグよ、私の話を聞いていただけますか?」
ローガンの申し出にザグは奇妙な顔をした。
数分間の沈黙の後、ザグは答えた。
「その前に一杯付き合え」
ローガンはザグの手からワインの瓶を受け取ると、空を仰ぐようにして一気にそれを飲み干した。
ザグは彼の飲みっぷりが気に入ったのか、小屋のどこからか皿を取り出すと、煮えたぎる鍋からシチューをよそい彼に差し出した。
「酒が好きか?」
「はい」
「オレのオヤジも酒が好きだった……」
ザグはそう言うとそっぽを向いてしまった。
「良かったら聞かせてくれませんか?」
日時: 1月30日(木)22時開始
集合場所:Ye Olde Winery前(六分儀座標:65o 3’N, 48o 47’W Trammel)
※二ジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置予定です。
ニジェルムEMホールへはブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。
◆ イベントチャンネル JapanEMevent(#無し) にお入りください。
◆ 当日は戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ オークと友達になれる、心優しい方の参加大歓迎。
◆ 貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
- イベント進行の妨害、かく乱行為。
- EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ ロールプレイ中はロールプレイキャラクターの周りを開けておいてくださいますよう、
お願いいたします。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
プレーヤーの皆さまのご協力をお願いいたします。