ガーゴイルの女戦士レンラム(Lenlum)は今日もまたテルマーのドラゴンウルフ村を訪れていた。
村の隔離施設で老廃病の治療薬の研究を重ねている黒ロープのヒーラーの求めに応じて、病に苦しむ同胞達のために薬の材料を集める日々が続いていた。彼女の仕えるガーゴイルのプリンセス・リスタ(Rhista)も伝染するこの恐ろしい死の病の危険を顧みず、ソーサリア各地を飛び回っている。
つい先日もテルマーに好意的なブリタニアの国民の助力を得て、多くの材料を入手する事ができた。だが問題は一向に解決しない。多くの努力の甲斐も無く次々と果てていく同胞の姿を見るたび、レンラムは怒りと悲しみが混ざったような重苦しい気持ちを抱えつつ、翼の力の続く限り飛び続けねばならなかった。
「そうよ、落胆している暇は無い。出来る限りのことをしなければ……。」
ヒーラーに材料を預け、村の西に位置する風の塔へ向かう途中でレンラムは病に侵された同胞に声をかけられた。
「もう助からないのか? 治す方法はないのか?」「なぜザー女王は我らを守ってくれないのだ? なぜこんな病が?」
今にも死にそうな彼は弱弱しい瞳で彼女を見つめている。緑色に変化した皮膚が彼がもう長くはないことを物語っていた。
「痛い… 羽に力が入らない…。 どうしてこんなことに… ザー女王が悪いんだ! あのよそ者ガーゴイルがこの疫病を持ち込んだんだ!」
そう言うと彼は激しく嘔吐した。レンラムは一瞬ひるんだがすぐ彼の側へ行ってその背中をさすった。
突然、彼は彼女の腕を掴むと激しく咳き込みながら何かをしきりに訴えてきた。「……の神殿…別の…こ…病の…治療法……噂…………」
「神殿…ですって?」レンラムは聞き返したが、彼からの返事はもう無かった。彼は彼女の足元に転がり息絶えていたのだった。
「いったい何があるというの……?」 レンラムは彼の亡骸をそっと整えると、風の塔からリスタの元を目指して飛んで行った。
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開始予定日時:
瑞穂シャード 7月21日(土)21時~
桜シャード 7月21日(土)22時~
※桜シャードのスタート時刻は瑞穂シャードのイベントの進行具合によって若干遅れる場合がございます。
予めご了承ください。
集合場所:
テルマードラゴンウルフ村(六分儀座標: 125o 51′S, 48o 9′W)
※当日瑞穂シャードはルナ銀行より、
桜シャードは二ジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置予定です。
ニジェルムEMホールへはブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。
注意事項:
◆ イベントチャットチャンネルにお入りください。
桜シャードは JapanEMevent(#なし)
瑞穂シャードは General
◆ 当日は戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ なるべく貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
– イベント進行の妨害、かく乱行為。
– EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!