森の子ども

5月の初め、トクノの各地は大物の鯉を狙う釣り大会の参加者たちで賑わっていました。
勇島に住むトレジャーハンター見習いの幸は、人通りの多い海辺を避けて深い森の中へと宝さがしに行くことにしました。

「うーん、地図によるとこの辺りなんだけど……。」

古臭い地図に打たれた赤いピンの印を見ながら誉島の狐の森をさまよっていると段々と周囲にモンスターが出没するようになってきました。

「わわわ、また化け狐だよ。危ない危ない」

インビジの魔法を使ったり、木の陰に隠れたりしつつ、無用な戦闘を避けようと森を抜けた時、海辺の岩礁の辺りで幸は一人の女の子を見つけました。

「えっ?」
「えっ?」

その女の子はとても簡素な服を身にまとい、いわゆる冒険者のような装備はしていませんでした。

「こんなところに子供?」
「こんなところに子供?」

幸と女の子は同時に同じセリフを発したので吃驚して、しばし見つめあった後、なんだか楽しくなって自然と笑顔になってしまいました。

「私は幸、トレジャーハンター見習いなの。今日は勇島からこの森の地図を見てやってきたの」

「私は……キコ」

「キコ?変わった名前だね。こんなところで何をしていたの?」

「……べつになにも」

「ここは結構危ないよ?化け狐もいるし、風のケモノだって……」

「平気だよ。いつもこの辺りで遊んでいるもん。ここは私の庭みたいなものなんだ!」

確かにキコは森の中を自由に動き周り、迷子といった感じではありませんでした。

「お父さんかお母さんは?一緒じゃないの?」

「一人だよ?父さんも母さんも今はいないの。……それよりその地図の宝はもう見つけたの?暇だし手伝ってあげる!」

「う、うん……」

その後二人は、宝箱を掘ったり小鳥を観察したり焚火をしたりして日暮れまでのんびりと過ごしました。辺りは暗くなり、空には星が見えるようになってしまいました。

「大変、そろそろ家に帰らなきゃ!お爺ちゃんが心配しているかも?」

「残念だけど今日はもう帰った方が良いね。また遊んでくれる?」

「うん、もちろん!」

「じゃあ次に一緒に遊ぶ時は、もっと遠くに出掛けてみたいな!」

「だったら私の友達も、一緒に誘ってきても良い?」

「うん、楽しそう!」

日時:
5月18日(日)
21:00~ 出雲シャード
22:00~ 桜シャード

集合場所:ゼント銀行前
※ニュジェルムEMホールに現地へのゲートを設置いたします。

※当日2回目以降に実施のシャードは開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

◆ チャットチャンネルJapanEMevent(#無し)にお入りください。
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