22周年記念ライブイベント “ライジング・タイド” 「徳が見た夢」

公式フィクション:
The Rune Carver / ルーンを彫る者(広田 剣)
Lost Hope / 失望の入江(広田 剣)
The Guild / ザ・ギルド(広田 剣)

マライアは泣きながら目を覚ました。

いや、マライアだけではない。ある者は行きつけの酒場のテーブルに突っ伏したまま、ある者は羊の出産に立ち会った疲れから眠り込んだ飼い葉の中で、年老いて膝の痛みを抱えた吟遊詩人は暖炉のわきで、それぞれにあの懐かしい声を聞いたのだ。

デュプレはゴブレットの中身を一気に空けると、女の制止を振り切って酒場の外へ飛び出した。

カタリナは母羊の傍らで眠る子羊を見て安堵の笑みを浮かべ、厩舎の扉をそっと閉めた。

イオロはシェリーを呼び寄せて言った。「私の代わりに行ってくれるかい?」

まさにその時、ミノックの墓守は墓場の上をたゆたうように流れる光を見たのだった。震える手で二、三度マッチを取り落としながら、ようやくランタンに火が入ると、墓守は一目散に逃げ出した。

かくしてその夜、ブリタニアの空の下のそこかしこで、突如として点った八つの灯りが消えることはなかった。

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日時:
3月15日(金)
・出雲シャード / 21:00~
・無限シャード / 22:00~

3月16日(土)
・飛鳥シャード / 20:30~
・北斗シャード / 21:15~
・倭国シャード / 22:00~

3月17日(日)
・大和シャード / 20:30~
・桜シャード / 21:15~
・瑞穂シャード / 22:00~

集合場所:
ブリテイン市民広場(六分儀座標:7o 54’S, 11o 10’E)
※当日はニュジェルムEMホールより現地までゲートを設置します。無限シャードのみニューヘイブン前からとなります。

◆ チャットチャンネル22nd Liveにお入りください。
◆ 戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ イベント中はロールプレイキャラクターの周囲を開けておいていただけますよう、ご協力をお願い致します。
◆ 円滑なイベント進行のため、皆さまのご協力をお願い致します。

21周年記念ライブイベント“ハンボルトの願い”

「グレゴリー! 見て! キルニアが虫を捕まえたよ!」

頬を紅潮させてよく手入れの行き届いた芝生の上を駆けて来たのは兄のラシアリです。

「おやまあ、お坊ちゃま。その虫はハナムグリというんですよ。いくら小さい虫とはいえ、かわいそうです。逃がしておやりなさいませ。」

兄に追いつきざまに庭師のグレゴリーの言葉を聞いた妹のキルニアは、口を尖らせて言いました。

「だけどね、家庭教師のウェルルがあたしたちを虫に変えてピンで刺すって言うんだよ。だからその前にあいつを虫に変えるにはどうしたらいいか、考えなくっちゃ。」

庭師のグレゴリーは優しくほほえみ、幼いキルニアを抱きしめて言いました。

「お嬢ちゃま。それはものの例えと申しまして、ウェルルとて本気で言っているわけではないのでございますよ。さあさあ、手を洗っていらっしゃいまし。メイドが美味しいりんごパイを用意してくれましたよ。」

兄のラシアリはクスクス笑って言いました。

「ウェルルのやつ、今頃ぐっすり夢の中さ。僕らを思い通りにしようなんて百年早いんだよ。」

庭師のグレゴリーは困惑した笑みを浮かべながら、それには答えず、兄妹の手をそっと取ると、辺りをはばかるように小屋の中へと入って行きました。

三人の背中を見つめるゾッとするような冷たい視線を感じながら……。

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日時:
11月23日(金)
・出雲シャード / 21:00~
・無限シャード / 22:00~

11月24日(土)
・倭国シャード / 20:30~
・北斗シャード / 21:15~
・瑞穂シャード / 22:00~

11月25日(日)
・飛鳥シャード / 20:30~
・桜シャード / 21:15~
・大和シャード / 22:00~




集合場所:
ブリテイン市民広場(六分儀座標:7o 54’S, 11o 10’E)
※当日はニュジェルムEMホールより現地までゲートを設置します。無限シャードのみニューヘイブン前からとなります。

◆ チャットチャンネル21st Liveにお入りください。
◆ 戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ イベント中はロールプレイキャラクターの周囲を開けておいていただけますよう、ご協力をお願い致します。
◆ 円滑なイベント進行のため、皆さまのご協力をお願い致します。

20周年記念ライブイベント“失われたオベリスク”第三章「追跡」

お魚さんは教えてくれる
色んなことを教えてくれる
晴れの日も、雨の日も、
いつも優しく教えてくれる
お魚さんがおならをすると
泡がぶくぶく浮いてくる

お魚さんは教えてくれる
色んなことを教えてくれる
お魚さんの歌が好き
海の中の生命の賛美歌
お魚さんがおしっこしても
きっと誰にもわからない

お魚さんは教えてくれる
色んなことを教えてくれる
どこにいるのかどこに行くのか
そんなのバレちゃうだけなのに
食べてもおいしいお友だち

– from “What the Fish Tell Me”, by Kilandra (Ultima VIII)

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日時:
9月22日(金)
倭国シャード / 21:00~
無限シャード / 22:00~

9月23日(土)
飛鳥シャード / 20:30~
桜シャード / 21:15~
北斗シャード / 22:00~

9月24日(日)
出雲シャード / 20:30~
大和シャード / 21:15~
瑞穂シャード / 22:00~

集合場所:
トリンシック簡易キャンプ(六分儀座標:104o 24’S, 43o 56′ E)
※当日はニュジェルムEMホールより現地までゲートを設置します。無限シャードのみニューヘイブン前からとなります。


◆ チャットチャンネル20th Live Eventにお入りください。
◆ 戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ イベント中はロールプレイキャラクターの周囲を開けておいていただけますよう、ご協力をお願い致します。
◆ 円滑なイベント進行のため、皆さまのご協力をお願い致します。

BNN Wednesday – 胸騒ぎ

皆さんこんにちは。BNNのレディ・マキアベッリです。


陛下のオーフラーのお世話を仰せつかったガードはあれからどうしているのでしょうか。
早速、様子を見に行ってみることにしましょう。





Gさん(仮名)
既婚、38才、血液型O型
わかってますとも。匿名ですよね?



あらためましてマキアベッリです。えっと、何を隠していらっしゃるのですか?



……何も隠してなどいない。


クロークをかぶせてしまったらお花に陽が当たりませんよ?



いやいや、待ってくれ! そんなはずはないのだ。昨日まできれいに咲いていたんだ。何者かの悪質な悪戯に違いない。


いやしくも陛下から預かったお花を枯らすなどあるまじき失態。この後始末をどうつけるおつもりです?


私は逃げも隠れもしない。陛下にありのままを申し上げるつもりだ。


それはまたとない特ダネ。ご一緒しても?


それが、陛下は昨日からずっとご不在とのことなのだ。供の者もつけず、お一人でどこかへお出掛けになられたご様子。


なんとまあ。


かよわき花に違わず陛下にも弱点はおありになる。それは、自己過信であるとジョフリー隊長が以前、おっしゃっておられた。ご無事なら良いのだが。


(え……頭皮じゃないの?)



というわけで、陛下と陛下のオーフラーはどうなってしまうのでしょうか。BNNでは引き続き、陛下と陛下のオーフラーに悪さをした不届き者の行方を追って行きたいと思います。

以上、レディ・マキアベッリが現場よりお伝えしました。

BNN Wednesday – か弱き者

皆さんこんにちは。BNNのレディ・マキアベッリです。

最近、ブラックソーン王の居城前で不審な影を頻繁に見かけるという情報を入手しました。
昼夜を問わず、三日と開けずやってくるというその影の正体を突き止めるため、早速張り込みを開始したいと思います。


一日目


二日目


三日目
「あっ……あれは!」

まぎれもなく国王陛下です。傍らにいるのはガードでしょうか、ガードを従えてのご出立のようにも見えましたが、どうも様子が違うようです。何やら二人とも向かい合って深刻な面持ちで話し込んでおります……。





おや、よく見れば陛下の手にはピッチャーと何やら液体の入った瓶が握り締められています。勤務時間中に飲食しようというガードを陛下が見咎められたのでしょうか? 怪しい人影はこっそりサボタージュにいそしむガードだったに違いありません。陛下を見送るガードの背中には哀愁が漂っています。彼にとっては何とも運の悪い一日のスタートだったことでしょう。早速、インタビューしてみましょう。





Gさん(仮名)
既婚、38才、血液型O型


お安い御用ですとも。



あらためまして、マキアベッリです。早速、現場のガードにインタビューを試みます。
Gさん! Gさん! 陛下は一体何とおっしゃったのです?


私は陛下が今日まで丹精込めて育てられた、可憐でか弱き者のお世話を仰せつかっただけだ。


か、か弱き者……?


見ると、ガードの足もとには小さなオーフラーの花が恥じらうように咲いているではありませんか。


陛下はオーフラーというのは土壌汚染を緩和するのだとおっしゃっておられた。


ふむふむ。


ブリタニアのブラックロックによる汚染は我々が思うよりもはるかに深刻で、陛下はオーフラーの種を市民に無料で配布して植えてもらうこともお考えのようだ。


それは良いお考え。


無論、笛吹けど踊らずになってしまっては元も子もないので、オーフラーの群生は貴重な観光資源となるばかりでなく、それを使った石鹸やシャンプーなどの特産品は街の財源を潤すだろうという点をしっかりアピールして行かねばならないともおっしゃっておられた。


(え……シャンプー?)

というわけで、人影の正体は手ずからお植えになったオーフラーのお世話をするブラックソーン国王陛下その人だったようです。
陛下のオーフラーはブラックソーン城の橋のたもと、六分儀座標: 10o 23’N, 14o 29’E(大和シャードのみニューマジンシアムーンゲート横、六分儀座標: 45o 0’S, 157o 21’E)のあたりにあります。

以上、レディ・マキアベッリが現場よりお伝えしました。