【ミニイベント】 ブリタニア・アセニウム6 王室広報官ケネスの憂鬱

冒険者の皆様へ

ブリタニア・アセニウム(学術研究所)より、皆様に大切なお知らせがございます。
当研究所は初心者並びに復帰者の方々が“読書を通して”この世界の歴史及び現在の仕様について学ぶための施設として開設されました。
2020年3月末より寄贈本の募集を開始し、寄付された本の展示を随時行なっております。新刊展示の際は、タウンクライヤーにてお知らせをしております。
今後も、皆様からの更なるご協力をお待ちしております。

桜シャード 王室広報担当官 Kenneth

誉ゲート西にある木霊ヶ原にて謎のチャンピオンスポーンが始まったという知らせが入ってまもなく、ケネスは事務所のポストの旗が立っていることに気が付いた。

「今回の届け物は何かな?」

ケネスは期待に満ちた表情でポストの中身を確認した。常連の冒険者の方が最新版のアセニウム蔵書マニュアルを届けてくれていた。彼はさっそくタウンクライヤーに新刊の案内を載せた。

「いつも助かるなぁ。もしかして私よりも当館のことに詳しいんじゃないかこの方」

「おや、これは……?」

差出人不明のそのアイテムはアセニウムの床に無造作に転がっていた。

「これはもしかして、今流行のデモニックロードの首の一つじゃないか。今回はこれをコンプリートせよ、とのことなのかな?」

「一体どこの誰がそんなオーダーを出したと言うのか?しかしそれにはとてつもない危険が伴う……はたして協力してくれる冒険者はいるだろうか?」

ケネスは7月のことを思い出していた。ヒスロスのダンジョンで戦っていた勇敢な冒険者達の姿を。

「大丈夫。きっと皆さん協力してくれる。」

日時: 11月23日(火)22時 
集合場所:ニュジェルムEMホール屋上ブリタニア・アセニウム(六分儀座標: 37o 32’N, 172o 32’E Trammel)
※桜シャードのEMホールへは、ブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。

◆ イベントチャンネル JapanEMeventにお入りください。
◆ 貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ ライブイベントHorrors of the Darkで現在進行中のチャンプスポーンに参戦予定です。戦闘準備の上、お越しください。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
– イベント進行の妨害、かく乱行為。
– EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!

プレーヤーの皆さまのご協力をお願いいたします。

【フィクション】ブラッドスポーン

Blood Spawn

引き続き行われるダイナミックなイベントシリーズに、新たなチャンプスポーンを発表します! 勇気のある方は、トクノのヤマンドンポイントに行って、強大な敵と戦いましょう! また、フィクションシリーズの次の作品「ブラッドスポーン」もぜひお楽しみください。

EM マラキ著

何年も前のこと……。

そのガーゴイルの肉は、保存のために使われた塩漬けのせいで黄ばんでいた。丁寧な切り込みが体を覆い、心臓と肝臓が一対のうろこの上に置かれていた。部屋には腐臭を消すためのお香が漂っていた。

リルビニアンはそのクリーチャーの唇を引っ張り、歯を調べた。「驚くべき標本だ。船長からもらったのか?」
ターニウスはノートを開き、メモを取り始めた。「昔、彼を手伝っていたことがあるんです。だから彼は航海中の奇妙なものを持ってくるんです。嵐で彼の船が南の島のほうに流されて、彼はそのクリーチャーをそこでを見つけたそうです」
「ヒスロスの近く?それで、解剖からデーモンの魔法の秘密を学んだのか?」

ターニウスは書き物から顔を上げずに答えた。「ガーゴイルはデーモンじゃありませんよ」

「何を言っているんだ?身体的属性と魔法がとても似ているじゃないか」

「比較解剖学の研究により、このクリーチャーは我々と同じように地上の人間であり、死すべき存在であることがわかったんです。胃の中には未消化の果物さえありました」

「それでは彼らの悪魔的な魔法の説明がつかない」

ターニウスは一冊の本を開き、リルビニアンに手渡した。 「それは呪いだと思います。これは10年前にヒスロスで発見されたカルトゥーシュから書き起こしたものです。ガーゴイルは悪魔族とは別の独自の文字言語を持っているんです」

リルビニアンはページに書かれた記号に目を通した。

An-bal-sil-fer mon-le mur trak sadis esh an-in-tas. Lem-de crios in-flam-le ku daemon-ku bal. Tu de ben-kir asper-le kat-ku gargl. Lem est An-Kal-Lem.

「意味不明だな。訳してくれないか?」

「もちろんです。大体、こう書いてあります。「偽りの預言者は多くの者を破滅へと導いた。彼らの血は邪悪なもので燃えていた。輪の者はこれらの呪われたガーゴイル達を追放した。彼らは 『追放された者』である。」

「ヒスロスのガーゴイルが呪われているということは、どこかに他のガーゴイルがいるということか?」

「そう思います。彼らは興味深い対照群となるでしょう。悪魔の呪いが血の中にあることを確認できますからね」

リルビニアンは微笑んだ。「このガーゴイルの血のサンプルをくれないか?」

*****

現在……。

普通の人にとっては、夜を漂うぼんやりとした点に過ぎないが、シラモにとっては、ソーサリアの太陽系の端にある彗星は生涯の夢であった。ムーングロウの望遠鏡のおかげで、ガーゴイルの学者は数十年以上もソーサリアに接近していなかった彗星を再発見することができたのだ。

人間の天文学者であるザカリアが、天体の謎を解くためにシラモをムーングロウに招待したとき、シラモはAn-ven Bal-sil彗星を見つける機会を得た。

彗星の現在の座標を記録していたシラモは、望遠鏡の反対側で騒ぎを聞いた。巨大な光学機器の上を飛んでみると、紺色のローブを着た数人の人間が、意識を失ったザカリアの上に立っていた。

シラモはその集団に飛び込み、神秘魔法のジェスチャーをした。「私の友を傷つけてはいけない。Vas Zu!」

スリープの魔法は、集団の防御壁に反射していた。シラモは反射した自分の呪文には抵抗できたが、空から引き裂かれるような連続した爆風には抵抗できなかった。墜落したとき、魔術師のリーダーが前に出てきた。「ザカリアに用があって来たのではない、ガーゴイル」

リルビニアンはブラッドスポーンのスパイクを描き、シラモの心臓を貫いた。「これがお前の再生の最初の部分だ」

 

パンプキン・ヘッド

ヒスロスダンジョンの奥深く、一匹のインプが声高らかに叫んでいる。

“Trick or Treat!
お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!”

日時:
10月24日(日)

21:00~ 出雲シャード
22:00~ 桜シャード

集合場所:ブリテイン市民広場
※ニュジェルムEMホールに現地へのゲートを設置いたします。

※当日2回目以降に実施のシャードは開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

◆ チャットチャンネル24th Liveにお入りください。
◆ 戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
– イベント進行の妨害、かく乱行為。
– EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さまのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!

 

ダークモンクの姉妹

先日サーペンツホールドの野戦病院がダークモンクの姉妹に襲われたという報せがブリタニア中を駆け巡りました。
姉妹は、現場に駆けつけた島の領主の妻、レディ・テッサと巨大な水のエレメンタルにより返り討ちに遭い、最終的には海に沈んだと思われていました。
しかしその後、島近辺の海には毒に侵された海獣が出現するようになっていたのです。
襲撃の際、負傷してしまったテッサはブラックソーン王に助力を求めるべく使者を送りました。
ブラックソーン王は事態の収拾を図るため、ロイヤルガード隊長サー・ジョフリーをサーペンツホールドに派遣することとしました。

日時:
8月22日(日)
21:00~ 出雲シャード
22:00~ 桜シャード

集合場所:ブリテイン市民広場
※ニュジェルムEMホールに現地へのゲートを設置いたします。

※当日2回目以降に実施のシャードは開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

◆ チャットチャンネル24th Liveにお入りください。
◆ 戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
– イベント進行の妨害、かく乱行為。
– EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さまのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!

 

【フィクション】 The Witch of the Isle

出典:UO公式

The Witch of the Isle

現在進行中のWildfireシリーズの次の作品を、ごゆっくりとお楽しみください

島の魔女

EMマラキ著

生のマナの稲妻がデーモンの不自然なエッセンスを引き裂いた。デーモンは最後の咆哮をあげ、波止場に燃え盛る炎の山の中に倒れ込んだ。最後に灰になったのは巨大な頭蓋骨だった。

ワイルドファイアの濃厚な煙が消え、レディー・テッサはようやく息ができるようになった。騎士は、剣を握っていた手から燃えたぎる小手を外した。島の商人たちのバケツの列が現れて、はぐれた炎を消し始めた。若い従者は大火傷を負っているにもかかわらず、ふらつきながらも注意しつつ立っている。レディー・テッサは、火傷や怪我を治すための呪文の本をめくった。

砦の騎士たちを治療しながら、テッサは何年も前に若い花嫁として初めてこの島に来たときのことを思い出していた。サーペンツホールドの人々は魔法を信用していなかった。領主や司令官が「魔女」と結婚したことは、大きなスキャンダルになった。彼女の友人であるブリタニア国王の訪問を受けて、彼らは彼女の目を見ることすらできなかった。彼らが魔法で傷を治すことを許すまでには、さらに数年を要したのである。

警鐘がテッサを回想から引き離した。数人の騎士が駆けつけたが、島の反対側にある臨時の野戦病院までは数分かかるだろう。彼女の魔法を使えば、すぐにそこに行くことができる。

彼女のルーンはテッサを大火の中に落とした。テッサは火を消し始め、一軒一軒、野戦病院のある砦への道を作っていった。中庭に入ると、患者を炎から守ろうとしているヒーラーを守るために、エネルギーの壁を召喚するのに間に合った。

炎の中心には、暗黒のローブを着た女がいた。ドルシッラが曲がったアセイミーをテッサに向けると、炎はそれに応じて蛇のようにスルスルと前進した。

“Kal Vas Xen An Flam!” テッサの魔法はディード島周辺の深海に呼びかけ、彼らは彼女にチャンピオンを提供した。巨大な水のエレメンタルが迫り来る炎を鎮めた。魔術師とエレメンタルはその魔法をダークモンクに向けた。

テッサは足に鋭い痛みを感じた、下を見ると小さなダーツがあった。欄干から、もう一人の女がダーツを手にして現れた。ダークモンクのソラリアは姉妹と一緒になって笑っていた。「その召喚は、舌を飲み込んだら長くは続かないわよ」 彼女は耳の後ろから小瓶を取り出した。

ドルシッラは手を挙げた。「リーヤは彼女を生かしておくことを望むだろう。彼女の血の効力は、闇の道の炎を照らすのに役立つ」

テッサは呪文書を落とし、太ももからダーツを引き抜いた。痛みはひどかったが、少しだけ彼女を奮い立たせた。彼女はモンクたちの気をそらすために小さな呪文で攻撃した。「今すぐ立ち去りなさい」 彼女はよろめいたが、自分を取り戻した。

ソラリアは笑っていたが、クロスボウの矢が彼女の腹部に刺さり、悲鳴を上げた。砦の騎士たちが到着したのだ。

「シスター!」 ドルシッラは炎を鎮め、肉親にヒールの呪文を唱えた。彼女が再びワイルドファイアを呼び出す前に、騎士の刃が彼女のアセイミーを真っ二つにした。モンクの姉妹はポケットからルーンを取り出した。

彼らが逃げる前に、テッサは最後の力とマナを使ってエレメンタルにモンクたちの上で波のように砕け散り、壁を越えて彼らを砦の下の海に投げ込むよう命令した。そして、彼女は倒れた。

騎士が槍を落としてテッサを捕まえ、簡易ベッドに運んだ。意識を失った彼女は、周りにいる心配そうな騎士たちの輪を見た。彼らは魔法を完全に信用することはないが、彼女を信用していた。テッサは彼らの魔女だったのだ。