【イベント】ユーアンドマイワイン2

先日ユーで開催されたユー特産ワイン命名コンテストは好評のうちに幕を閉じた。
12の応募作品から選考を勝ち抜いたのは、とあるユー市民の作品「Dawn’s Garden」であった。
Ye Olde Wineryに勤めるRogan the Monkもコンテストで各作品を試飲し、楽しい一時を過ごした。

その翌日、ローガンは街のはずれのとある民家を訪ねていた。

「こんにちは、Bacchus殿」
「なんじゃローガンか、*ヒック*」
「またそんなに飲んで……」
「フン、ワインは老人のミルクという言葉をしらんのか?つまらんやつめ……*ヒック*」

バッカスと呼ばれるこの老人は知る人ぞ知る、大樽作りの名人だ。
本当の名前は別にあるのだが、その人となりからユーの人々は彼を酒の神様の名前で呼んでいた。
なにしろ彼は酒好きが高じて、この仕事に就いたという話である。
ワインを飲み過ぎるのがタマにキズだが腕は確かである。

「今日は仕事の話を持って来ました」
「ん」
バッカスはぶっきらぼうに右手を差し出すと、ゆらゆらと揺らして何かを催促した。

「まさか忘れちゃおるまいな?」
「ちゃんと持ってきていますよ」

ローガンは自分のバックパックをごそごそと漁ると、ワインの瓶を取り出して彼に手渡した。

「そうこなくっちゃあ! *ヒック*」

バッカスは歯で素早くコルクを抜くと瓶から一口、*ぐびり*と飲んだ。
「……!こ、これは?」
その味に驚いたバッカスが一瞬しらふのような顔になったのでローガンは思わず噴出しそうになりつつもかろうじて返事をした。

「美味しいでしょう?それを入れる樽をユー首長がご所望なんです。ひとつ素晴らしい物を頼みますよ」
「任せとけ!*ヒック*。完成したら中身の方はよろしくな!」
「ははは」

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日時: 2月27日(木)22時開始
集合場所:Ye Olde Winery前(六分儀座標:65o 3′N, 48o 47′W Trammel)
※二ジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置予定です。
ニジェルムEMホールへはブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。

★ このイベントの原案はユー首長のyappyさんです。
◆ イベントチャンネル JapanEMevent(#無し) にお入りください。
◆ 当日は戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ 貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ お酒の飲み過ぎにはご注意下さい。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
  イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
  - イベント進行の妨害、かく乱行為。
  - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ ロールプレイ中はロールプレイキャラクターの周りを開けておいてくださいますよう、
  お願いいたします。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
  プレーヤーの皆さまのご協力をお願いいたします。

【全日本シャード】2月の評議会およびイベント日程のお知らせ

ブリタニア王室広報担当官より首長と国民の皆さまに、2月の評議会のお知らせです。

今回は第三期最終の評議会となります。各首長におかれては、任期の総括および次期立候補予定の場合、その抱負を国民にお伝えいただくことができる最高の場となり、国民の皆さまにとっても、市政の状況をその目で確かめていただくことができる、大切な機会となります。
ぜひ、この機会を存分にご活用下さい。

それぞれの破片世界の月末までのイベント予定につきましても、下記に掲載致しました。ご参加にあたっては事前に該当EMサイトを改めていただくことをおすすめ致します。
皆さまお誘い合わせの上、奮ってご参加くださいますよう、お待ち申し上げております。

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2月13日(木)
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・ 22時~ / 飛鳥イベント / 感謝を込めて

2月15日(土)
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・ 21時~ / 倭国イベント / タイトル未定

2月16日(日)
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・ 22時~ / 北斗イベント / 遅れてきた竜騎士

2月20日(木)
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・ 22時~ / 大和イベント / 銀蛇自警団

2月21日(金)
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・ 22時~ / 無限イベント / ケンダル山

2月22日(土)
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・ 22時~ / 桜評議会
・ 22時~ / 倭国評議会

2月23日(日)
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・ 21時~ / 無限評議会
・ 22時~ / 北斗評議会
・ 22時~ / 瑞穂評議会
・ 22時~ / 飛鳥評議会

2月26日(水)
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・ 22時~ / 飛鳥イベント / (仮題)パパを探して 前編

2月27日(木)
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・ 22時~ / 桜イベント / タイトル未定

2月28日(金)
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・ 22時~ / 出雲評議会

※ 当面のEM不在シャードの評議会、および結婚式の暫定担当EMは下記の通りとなります。
出雲シャード ― 未定
無限シャード ― EM Riccia
瑞穂シャード ― EM Kanata

【イベント】ユーアンドマイワイン

YewのYe Olde Wineryに勤めるRogan the Monkは最近市民からある相談を受けていた。

「ローガンさん、あのオークをなんとかしてくださいよ!」
「今日もまた怪我人が出てるんだ」

少し前、ユーのワイナリー横にあるブドウ畑に一匹のオークが現れ、あれよあれよと言う間に見張り小屋を建てて居ついてしまったのである。
困った市民たちがそのオークを追い出そうと小屋に行ってみると、どこからともなく矢が飛んできたと言う。
どうやらそのオークが仕掛けた罠らしい。

「それは…なかなか知的なオークですね」
「感心している場合じゃないですよ!そろそろ首長主催のワインの銘柄コンテストがあるとかなんとか!」
「ほほう、それは楽しみですね」
「美味いワインが飲み放題…おっと、そうじゃなくて!」
「よろしい。では私がそのオークと話し合ってみましょう」
「頼みますよ」

ローガンがブドウ畑に出向くと、赤い顔をしたオークが畑に横たわっていた。
傍らには空になったワイン瓶が転がっている。
どうやら酔って眠り込んでしまったらしい。

「やれやれ……」

ローガンが忍び足でオークに近づくと、眠っていると思ったオークの目がぱかっと開き大きな目玉が彼の方にぎょろりと向いた。
オークは地面に寝そべったまま言った。

「何しに来た、去れ」

その瞬間、どこからともなく矢が飛んできた。ローガンは素早い動きで手でそれを掴んだ。

「ちょっとお話、よろしいですか?」
「オマエは人間、オレの敵」
「まあそう言わずに……あなたの名前はなんと言うのです?」
「ナマエ?聞いてどうする?オマエはオレを追い出しに来たんだろう?」
「いいえ。でも名前を知らなければあなたの友達にはなれません」

二本目の矢が飛んできたが、ローガンはそれをひょいとかわした。

「む、変なやつだな」
「良く言われます」

ローガンが次々と放たれてきた矢を手で受け止めたので、オークは体を起こし、彼の方を向いた。

「オレはXagu。酒飲みザグだ」
「私はローガンです。ザグよ、私の話を聞いていただけますか?」

ローガンの申し出にザグは奇妙な顔をした。
数分間の沈黙の後、ザグは答えた。

「その前に一杯付き合え」

ローガンはザグの手からワインの瓶を受け取ると、空を仰ぐようにして一気にそれを飲み干した。
ザグは彼の飲みっぷりが気に入ったのか、小屋のどこからか皿を取り出すと、煮えたぎる鍋からシチューをよそい彼に差し出した。

「酒が好きか?」
「はい」
「オレのオヤジも酒が好きだった……」

ザグはそう言うとそっぽを向いてしまった。

「良かったら聞かせてくれませんか?」

日時: 1月30日(木)22時開始
集合場所:Ye Olde Winery前(六分儀座標:65o 3’N, 48o 47’W Trammel)
※二ジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置予定です。
ニジェルムEMホールへはブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。
◆ イベントチャンネル JapanEMevent(#無し) にお入りください。
◆ 当日は戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ オークと友達になれる、心優しい方の参加大歓迎。
◆ 貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
  イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
  - イベント進行の妨害、かく乱行為。
  - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ ロールプレイ中はロールプレイキャラクターの周りを開けておいてくださいますよう、
  お願いいたします。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
  プレーヤーの皆さまのご協力をお願いいたします。

【全日本シャード】12月・1月の評議会およびイベント日程のお知らせ

ブリタニア王室広報担当官より首長と国民の皆さまに、12月と1月の評議会のお知らせです。

今回は第三期のスタートであると同時に、今年最後の評議会でもあります。
各首長におかれては、任期全般にわたる抱負を広く国民に知らしめる場となることでしょう。また国民の皆さまにとっても各首長の施政方針を詳細にご確認いただくことができる大変有益な場となります。

ぜひ、この機会を存分にご活用ください。

それぞれの破片世界の月末までのイベント予定につきましても、下記に掲載致しました。ご参加にあたっては事前に該当EMサイトを改めていただくことをおすすめ致します。

皆さまお誘い合わせの上、奮ってご参加くださいますよう、お待ち申し上げております。

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12月19日(木)
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・ 22時~ 桜シャード / ニコル・ヴァレンタインの結婚式

12月20日(金)
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・ 22時~ 倭国シャード / 評議会

12月21日(土)
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・ 22時~ 北斗シャード / タイトル未定

12月22日(日)
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・ 22時~ 飛鳥シャード / 評議会
・ 22時~ 瑞穂シャード / 評議会

12月23日(月祝)
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・ 21時~ 倭国シャード / サラクエル調査団 Act2

12月26日(木)
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・ 22時~ 飛鳥シャード / タイトル未定

12月27日(金)
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・ 22時~ 出雲シャード / 評議会

12月28日(土)
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・ 22時~ 無限シャード / 評議会
・ 22時~ 桜シャード / 評議会

12月29日(日)
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・ 21時~ 北斗シャード / 評議会
・ 22時~ 大和シャード / 評議会

2014年

※ なお、1月の予定については、日程が未定のため記載されていないシャードもございますのでご注意ください。

1月12日(日)
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・ 21時~ 倭国シャード / タイトル未定

1月16日(木)
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・ 22時~ 大和シャード / 銀蛇自警団 表彰式

1月18日(土)
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・ 21時~ 大和シャード / リスベットの憂鬱 2014

1月25日(土)
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・ 21時~ 倭国シャード / タイトル未定
・ 22時~ 桜シャード / 評議会

1月26日(日)
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・ 22時~ 大和シャード / 評議会
・ 22時~ 瑞穂シャード / 評議会
・ 22時~ 飛鳥シャード / 評議会

1月31日(金)
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・ 22時~ 出雲シャード / 評議会
・ 22時~ 倭国シャード / 評議会

※ 当面のEM不在シャードの評議会、および結婚式の暫定担当EMは下記の通りとなります。
出雲シャード ― 未定
無限シャード ― EM Riccia
瑞穂シャード ― EM Kanata

ニコル・ヴァレンタインの結婚式

今から約1年前の事だった。
2012年6月のエクソダス戦役の折に、イルシェナーのヴァーローレグへ探索に向かって消息を絶っていたロイヤルガード隊長のニコラスがサイクロプスキャンプ近くのヒーラー小屋で保護されているという知らせがブリタニアに届いた。
それを聞いたニコラスの部下であるニコル・ヴァレンタインは即座にヒーラー、アルケミスト、その他数名の護衛を手配し彼のもとへと飛んでいった。
行方不明の間、ニコラスの身に何があったのかは定かではないが、彼の看護に当たっていたヒーラーの話によると、彼はぼろぼろの鎧をまとい、意識不明のままヒーラー小屋の入り口に倒れていたとの事だった。

「しかしあなたは運が良い。ここに来た時は正直もう駄目かと思いましたが、よくここまで回復なさいました」
「ありがとうあなたのおかげだ。すっかり世話になってしまったな。だが私は一刻も早くブリタニアに戻らねばならない」
「そうですね。あなたがここへいらして4ヶ月、そろそろ体を動かしても大丈夫でしょう。ヴァレンタイン家にはお知らせしてありますから、もうしばらくすればお迎えの一行が来るはずです」
ヒーラーに促されニコラスがベッドから体を起こしたその時、入り口から駆け足で入ってきたニコルが彼に飛びついた。
「……ニコラスっ!」
「痛っ!!」
「無事だったのね!!良かった!ああ!神様感謝します!!」
ニコルは赤い髪を振り乱し、大きな青い目からはぼろぼろと涙の粒を溢れさせていた。彼女の両腕はニコラスの体をぎゅっと抱きしめながら震えていた。
ニコラスは昔、初めて訪れた上官の家の中庭でぬいぐるみを抱きしめながら涙をこらえていた赤い髪の少女を思い出した。
(あの時は確か、こっそりと野良犬を屋敷に入れて遊んでいたことを母親に叱られたのだったな……)
あれから15年にもなるが、彼女の泣き顔をみるのは本当に久しぶりだなとニコラスは思っていた。
「ニコル様、そんなにきつく抱き付いていてはニコラス殿の傷に障ります」
護衛の言葉を聞いてニコルがやっとニコラスから離れると、彼女とともに来た一行はニコラスを素早く荷馬に乗せ帰還準備を整えた。
ニコルは涙を拭くと精一杯気丈に振る舞いながらヒーラーに挨拶をすませ、ニューマジンシアのヴァレンタイン家にニコラスを連れ帰るよう一行に指示を出した。

それからの数ヶ月間、ニコルのニコラスへの献身的な介護は彼女の両親を驚かせるほどだった。
実家のヴァレンタイン家には召使いが何人もいるというのに、ニコラスの食事や着替え、リハビリに至るまでの一切をニコルが行い、ニコラスのそばから片時も離れずにいた。
ニコルとニコラスの努力の甲斐あってニコラスが順調に回復した頃、二人を見守っていたヴァレンタイン夫人はある妙案を思いついたのだった。

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ニューマジンシアの北部に位置する東屋は、ヴァレンタイン家の令嬢の結婚式を控えて美しく飾りつけられていた。
「なんだかんだで延び延びになっていた結婚式だけれど、いよいよね」
ナチュラリストのローズは令嬢のために用意されたウエディングブーケを左右に見せながら言った。
「ガーデナーの皆さんから頂いた青い花で作ったのよ、綺麗でしょう?」
「わあ素敵!ニコルもきっと気に入るわ!」「……。」
はしゃぐさっちゃんの隣で、難しい顔をしているゆうちゃんを気にしてローズは続けた。
「ゆうちゃん、どうしたの?このブーケのデザイン気に入らないかしら?」
「ううん違うのよローズ、そのブーケはとっても素敵よ……でも…ニコルは本当にこのまま結婚していいのかしら?彼女は迷っているみたいなの。結婚してロイヤルガードの仕事を辞めるかどうか」
「確かにこの結婚はヴァレンタイン夫人が仕切っているみたいなところはあるけれど……」
「そうよ、あの母親!ロイヤルガードなんかさっさとやめて、家を継げとか言ってたわね!」「うん……」
左右があまりにも大きな声で文句を言ったので、道りすがりの女性が足を止め彼女たちに注目してしまっていたのに気がついたローズは慌てた。
「と、とにかくニコルさんには幸せになってもらいたいわね。さあ、残りの飾りつけも早く済ませてしまいましょう!!」
ぶつぶつと文句をいいつつも左右とローズが仕事に戻ると、立ち止まっていた女性は再び歩き出した。

クリスマスカラーの草花に彩られたニューマジンシアの花壇の横でタウンクライヤーが叫んでいる。
「号外~!」
「ニューマジンシアの名門Valentine家ご令嬢の結婚式が19日(木)22時より執り行われます!」

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開始予定日時:12月19日(木)22時

集合場所:ニューマジンシア北東屋(六分儀座標:38o 50’S, 168 32’E Trammel)
※二ジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置予定です。
ニジェルムEMホールへはブリ第1銀行南側のゲートをご利用ください。

注意事項:
◆ イベントチャットチャンネルにお入りください。
  桜シャードは JapanEMevent(#なし)
◆ 当日は戦闘準備のうえ、お越しください。
◆ なるべく貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
 イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
– イベント進行の妨害、かく乱行為。
– EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!